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【13】フリクリ プログレを観た【感想】

9月29日、TOHOシネマズ梅田で『フリクリ プログレ』を観た。


劇場版「フリクリ オルタナ」& 劇場版「フリクリ プログレ」ティザーPV

あっぱれ。

前作もかなり好みの作品だったが、こっちの方が更に大好きな作品だった。『フリクリ オルタナ』とは違い、OVAシリーズの正統(と言うと語弊ありそうですが)な続編的立ち位置の話なのかな~と思って映画を見てたけど、やっぱり続きになってるっぽいですね。
オルタナ」も「プログレ」もティーンの青春ものという印象を受けたけど、前者は"友情"、後者は"恋愛"がメインテーマっぽかったのが大きな違いに感じた。


今回も相変わらずOVA1話しか観たことがないような状態で映画に臨んだわけだが、メチャクチャ面白かった。僕がアニメや漫画とかをよく7,8話くらいの所から観ることが多い人間だというのもデカい理由かもしれないものの、ハチャメチャなアクションシーンや突飛な行動に出るキャラクターたち、イカしたthe pillowsの楽曲は前情報なしで誰でも十分楽しめると思う。映画館という迫力満点の大画面と音響が整えられた環境だと特に。元々ストーリーうんぬんよりも感覚的なところで楽しむ作品みたいなとこありそうだしこれ。
とは言え、OVA観てから行った方がより楽しめるんであろうことは間違いないでしょうが。トホホ。


オルタナ同様6話構成になっていたが、前回のように1話ごとにお仲間一人にスポットを当てて話を進めていくのではなくて、全編通してラハル・ジンユ・ヒドミ・井出を中心に話を転がしていく感じだった。
エンドロール見てようやく気づいたけど、これ監督6人いて全話担当している監督が違うんですね。たまげた。5話目の「フルプラ」なんかは特に画風が異なるというか、線が極端に荒くなっていて違いが顕著。各エピソードの差異を比べながら映画を鑑賞するのもまた楽しいかもしれません。




劇場版「フリクリ オルタナ」& 劇場版「フリクリ プログレ」本PV

オルタナ同様、プログレの方も「昨日と同じ明日がいつまでも続いていくと思っていた」みたいな台詞が出てきた。
日常が消し飛び非日常的な状況に登場人物が放り出されるのが物語の常だが、そのことに対して今回の劇場版の主人公(と言っていいのか分からんけど)カナとヒドミは対照的な思いを抱いてるのが印象的。

オルタナのカナは仲良し4人組でバカなことしてはしゃいでいる毎日が大好きだった。そんな日々は永遠には続かない、いつかこの日常にも終わりが来ると分かっていながらも、「例え明日が昨日の寄せ集めだとしてもこの日々が続いてほしい」と願うカナ。変わってほしくないものが変わっていく現実に抗おうとする彼女がオルタナの終盤では描かれている。

反対に、プログレのヒドミは何も起こらない毎日に退屈していた。それぞれのエピソード冒頭で映し出される荒廃した夢の世界で活き活きとしながら暴れ回る姿は、「ラリルレ」での「今の私がホントの私」的な発言からも、非日常を渇望する彼女の深層心理の表れなのではないかと伺える。
ジンユやラハルらと出会うことで非日常に身を投じることとなり、そんな中出会った井出に惹かれて恋心も抱き始めていくヒドミ。しかし、彼女はただ変化だけを欲していたわけではないことは、終盤の母 ヒナエにかける「変わらないものがあるから変わっていくことができる」というセリフから分かる。
「変わらないもの」と「変わっていくもの」。そのどちらも大切にしながら前へ進もうとするヒドミの姿勢はなんとも天晴れ。


面白かった。面白かったが、上で書いたようにやっぱりOVAシリーズ全部観た方がもっと楽しめると思うので、視聴してから次回は映画を鑑賞してみたいなぁ。





ここまで読んでいただきありがとうございました。