じゃこびの町

住所不定無職低収入

【14】クワイエット・プレイスを観てきた【感想】

10月14日、TOHOシネマズ梅田でクワイエット・プレイスを観てきた。

f:id:jacobmacfi:20181014223514p:plain

あっぱれ。

映画館で久しぶりにおしっこ漏らしそうになるくらいには怖い映画だった。

梅田のレイトショー、しかも14日のTOHOシネマズデーということで、劇場内は混み具合も民度もかなりのもの。照明が落ちたあとにも絶えない喋り声を聴いたときは、映画をフラットな状態で楽しめるか不安だったが、本編開始数分で皆ピタッと口を閉ざしてくれてワロタ。

かく言うじゃこびも、バイト帰りで永眠しそうなコンディションだったものの、あまりの恐怖のあまりに秒で目が冴えてしまったわけだが(トホホ


鋭敏な聴覚を有した怪物たちによって、人類が絶滅寸前に追いやられてしまった荒廃した世界。そんな中で音を、声を殺しながら生き延びてきたアボット一家だったが、妊娠中の妻エブリンの産期が近づいたことで、辛うじて保っていた生活は崩れていき───みたいなストーリー。


""音を立てたら死""という世界なだけあって、静寂が作品の大半を支配しているような映画だった。

登場人物たちがいかに音を立てないように生きているかというところが面白い。
会話をしないなんていうのは勿論だが、裸足で歩く、通り道に砂を敷いておく、食器の代わりに葉や布にご飯を盛りつける、イラついたときには布団に物を投げつける等々。音を極力抑えるためにあの手この手で工夫を凝らしている様は、画面の向こうの人間ながら、思わず感心してしまう。


そんな静かな世界だからこそ、怪物たちが襲ってきた時の恐怖が殊更に際立つ。
「それやっちゃアカンアカン……アカーーーーン!!!!」と心の中で叫んでしまう場面が何度あったか分からないし、怖すぎて目を覆うシーンも数えきれないくらい出てきた。映画館という静謐と暗闇の空間で観賞しているせいもあってか、緊張感も没入感も120点。

クリーチャーがいい感じにキモいのもよかった。翼手とリッカーを足したような感じ。こういう見えない(観客に見せない)怪物が姿をようやく現す時は大抵ハードル上がってしまうんだが、今回のやつはそれを越えれるくらいのキモさと不気味さを兼ね備えてた。



音を立てたら、即死!沈黙が、生き残るルール! 『クワイエット・プレイス』


スリラー映画としては勿論一級品だが、ヒューマンドラマとしてもよくできてたと思う。

エブリンが妊娠したのを見たときは「生きるか死ぬかの世界で何ガキ作っとんねん!おい!」と""喝""を入れたくなってしまったが、こんな死と隣り合わせの世界だからこそ、孤独に押し潰されないよう子どもというか、愛情を注げる誰かが欲しくなっちゃうんだろうなぁ…と観終わったあとは妙に納得。

食事前の家族全員でずっと手を繋いでいる場面なんか見てると、「互いの声すらも聞くことが許されない世界だけど、せめて温もりだけは感じていたい……」みたいな雰囲気が伝わってくる。実際、あんな世界で一人っきりで、何の支えもなく生きていける自信は全くない。


""子を守ろうとする親""の苦悩や闘いみたいなものが大きく描かれてたが、反抗期のガキたちがそんな親の気持ちを理解して大人になっていく姿なんかも見ていて気分がよかった。

家族愛って最高~。