じゃこびの町

住所不定無職低収入

ヘブンズ・レコード 青空篇の神戸公演に行ってきた

10月21日、神戸新聞松方ホールで行われた音楽朗読劇『ヘブンズ・レコード~青空篇~』を観劇した。


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天晴れ。すごい良かった。


公演当日の6時くらいに浜松のネカフェを出発、在来線で爆睡しながら兵庫を目指し、11時前には神戸駅に到着。下車後少し迷子になったものの、開演30分前にはチケットを引き換えてもらい場内へ。


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舞台は阪神・淡路大震災から5年後の兵庫県神戸市。
目まぐるしいスピードで復興を遂げた街中で、移動式の中古レコードショップ『ヘブンズ・レコード』を営む「店長」とそのバイトの「タケル」。そんな彼らのもとには、震災の爪痕が癒えきらないお客さんたちが訪れて……
みたいな話。


全3話+エピローグで構成されたオムニバス形式の劇で、三つのお話で張られた謎(という程仰々しいものでもないですが)や伏線みたいなものが最後のエピローグで明かされて回収されていく流れは綺麗だった。
「傷心してるお客さんたちの過去が語られ、それを聞いた店主がその人に合う店の品を提供する」お話っていうのレモンハートっぽいなととか観ながら思ってた、あっちはレコードじゃなくて酒だが。


この劇を観るちょうど1日2日前くらい、EGOISTのライブ帰りに遠方の友人と久しぶりに再会。最近彼は演劇にはまってるみたいで、宿までの道中「マジで演劇は没入感ヤバイですよ」と劇の良さを熱心に語ってくれた。
そんなことを思い出しながらこの『ヘブンズ・レコード』を観劇してたが、確かにやばかった。劇やばい。


普段劇というと声優の朗読劇くらいしか観ていない人間だからか、舞台を生業としている役者さんたちの演技を観たときは、その迫力と熱量に終始圧倒されてしまったし一瞬で世界に引き込まれた。

まず、舞台俳優の皆さん声がバカでかい。叫んでる演技とかじゃなくても声量が半端なくて、後ろの方にも届く"通る"声だった。ただ声が大きければ良いという訳ではないんだろうけど、広いホールの端から端にいるお客さんにも自分の芝居を伝えるためには声の張りみたいなものが必要なんだろうなとか思ったりした。

TVの画面越しに観る映画やドラマと違って、劇の役者さんたちは目の前にいる観客たちに生の演技をその身一つで届けようとしているから、フィルターかけずに直で芝居を感じることができて""圧""もすごい。

あと、めっちゃ演技が分かりやすい。「喜怒哀楽」の内のどの感情を今抱いているのかが、この場にいる観客全員が瞬時に理解できるような感情表現をしていて、これまたすご~となった。表情や声色が場面に合わせて本当にコロコロと変わっていて、終始退屈しないでステージに集中することができたと思う。


Machicoさんとか山口立花子さんとか声優さん目当てで観に行ったわけだけど、やっぱり舞台の上での演技は他の俳優さんの方が何枚も上手だな~と観てて感じた。



音楽朗読劇「ヘブンズ・レコード」 ~青空篇~(ロング版)



劇の内容もマジで涙腺にきて、思わず何度も涙がポロリ。当時は物心つく前の年齢だったので、震災時の記憶なんてほとんど持ち合わせていないが、他人事とは思えないリアリティを感じた。

誰も彼もが大事なものを失って生きることに精一杯で、やり場のない気持ちを周りにぶつけたり、辛い現実から目を背けそうになってしまったり。
それでも誰かの優しさに触れることで、一歩ずつ一歩ずつ明日へ向かって行こうとする登場人物たちの姿は正にあっぱれ。


台本の最後のページにこんなことが書かれていた。

演者が座らなかった、たくさんの椅子。
それぞれの椅子にも、それぞれの物語があるのだ。

出演者の人数より多く舞台に椅子が並べられてたから何のためにあるのかな~と思ったが、こういうことねと納得。

ここで語られなかった他にもあの日、あの時に沢山の物語があったんだろうなと。そんな「知ることは決してない無数の物語」に思いを馳せてはまた感傷的なお気持ちになってしまう……。トホホ。



僕も名もなきストーリーを描き続けていきて~。
名もなきストーリーを描き続けていきたいもの。



最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。