じゃこびの町

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ヒストリエを読んだ【感想】

岩明均さんの『ヒストリエ』を読んだ。

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンコミックス)

面白い。

アレキサンダー大王書記官・エウメネスが主人公。彼の波乱万丈の生涯を描いた歴史マンガで、なんでも岩明均さんがデビュー前から温めていた秘蔵の作品らしい。

寄生獣の作者だというのと、「ば~~~っかじゃねぇの!?」「アララララ────イ!!」の元ネタということでずっと気になっていたため、今日ようやく読んで見ることにした。

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メディアの重臣ハルパゴスというらしいこの人。重要人物かと思いきや語りで数ページ出ただけで出番は終わった。

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「アラララライ」とは「軍神アレスのご加護あらんことを」という意味の鬨の声。

ネット上で一度は見たことがあるくらい有名(アラララライは微妙だが)なコマだが、どちらも1巻という序盤も序盤の場面で少し拍子抜けした。


マケドニアやペルシアといった時代のギリシア世界が舞台で、主人公はアレキサンダー大王のような誰もが知る豪傑、ではなくその書記官だというのがなんとも渋い。
世界史は高校の授業で習った知識くらいしか持ち合わせていないものの、知っている人物や地名、戦いがバンバン出てくるので中々面白かった。

この主人公の書記官 エウメネスというのが本当に良いキャラしてる。
知略を武器とした英雄オデュッセウスだと作中でも称されている通り、知識が豊富で頭の回転が早くキレ者なエウメネスだが、彼はただの頭でっかちという訳ではなくて、剣の腕前も相当なもの。知も武も兼ね備えてるのはカッコいいし、主人公はやっぱこうであるべきだよね。

性格も明るくサバサバしているかと思えば、情に厚く自己犠牲も厭わない献身的な一面も要所要所で見せて来るから憎めない。
こいつ恋仲になる女の子とことごとく結ばれることがないから、そろそろ誰かとくっついて欲しい。


話の構成も上手い
最初に青年期の只者ではない姿を見せてから長い少年時代の話に突入するもんなので、このガキんちょがどうやってあのエウメネスになっていくのかと、先が気になって仕方がなかった。

二部に入ってから即6年後のやり取りをチラッと見せてきたけど、あそこでカイロネイアの戦いやエウリュディケとの関係がどうなるか示唆してたのも良いなと思った。


まあただ話が長い、というか終わる気配がない
15年かけてまだ10巻
しか出てないのだから、そのスピードの遅さは一目で分かると思う。生きてる内に完結を見届けられたらいいな(トホホ~


ここ1年以内に11巻は出るであろうということなので、とりあえずそれを心待にしておきたいなといったところ。