じゃこびの町

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【感想】実写版『空母いぶき』を観てきた

5月25日、近所の映画館で空母いぶき観てきました。

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普通に面白かったです。

沈黙の艦隊』『ジパング』『太陽の黙示録といった、かわぐちかいじ先生のビッグタイトルは昔よく読んでいたので、今回の映画化を機に『空母いぶき』も読んでみたという次第。

新品3巻セットで600円(税抜き)という非常にお買い得なお値段なので、皆さんも買いましょう。

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あらすじ
そう遠くない未来、日本近海の危機に対する新たな抑止力として、政府は最新鋭戦闘機を搭載した日本初の空母「いぶき」を就役させた。
その翌年、突如として中国人民解放軍尖閣先島諸島へ上陸し、島民及び陸自分屯地が制圧下に。現場海域に秋津艦長率いる「いぶき」第5護衛隊群が向かうが、日本は戦後初の「防衛出動」を発動することになり────

みたいなのが原作のあらすじでしたが、映画では流石に"""中国が侵攻"""という部分は変更。東亜連邦という架空の軍事国家が初島を占領という形になってしまってました。まあしょうがないですよね。

世界第6位という海の広さを誇る島国日本。極東地域におけるアメリカの軍事プレゼンスが後退しつつある昨今、この国の安全保障について、自衛権について、平和について改めて考えさせられる映画だな~と思いました。現代社会について考えることがまずないのでありがたいです

youtu.be

二時間という尺の中になんとか詰め込んだなという感じがします。上手いこと原作を切り取って繋ぎ合わせ、一本の映画になったというかなんというか。

俳優陣の演技は心に来るものがあって、思わず涙が零れてしまうシーンもチラホラ。
「こいつは…1機……150億……」とベイルアウトを拒む柿沼に対して市原隼人演じる迫水が「機体は替えが利く!お前は替えが利かん!!」と叫ぶところではまあ涙涙。

この辺のF36の空中戦とかイージス艦の艦砲射撃とかマジでリアルでいいな~と思いました。従軍経験もないやつがリアルとかいうのも滑稽ですが。
自分が邦画に疎いというのもあるんですが、現代戦をここまでのクオリティで描いた日本の映画ってないんじゃないかなと思います。それくらい迫力満点でした。

youtu.be


ただ、どうしても省かれる場面も沢山あったのが少し残念。しょうがないということは分かってるんですが。

中国を東亜連邦という架空の国家にすげ替えるのはいいんですが、敵陣営の描写が極端になかったせいで、""人""の命を奪う自衛隊の葛藤が、漫画と比べてあまり真に迫ってきませんでした。

敵味方諸外国の数え切れない人間の思惑であったり、信念であったりが、リアリティ溢れる政治情勢と複雑に入り組んで物語に厚みが出てくるのが、かわぐちかいじ先生の作品の魅力だと思ってるんですが、その辺が映画ではそんなに感じられなくて。

本田翼がジャーナリストとしてリアルな戦場を日本や世界に伝えるオリジナルの展開はいいんですが、コンビニとか編集部のしょうもない掛け合い挟まれる度に少し興が醒めてしまいました。
海上の戦闘と平和な日本の日常、それが崩れていく様を対比させて作品を組み立てたかったんでしょうが、ちょっとくどすぎ。

特に萎えたのは垂水総理の会見で延々と出てくるクソ寒いSNSの投稿。日本の作品でちょくちょく見かけますが、マジで萎える。映画を陳腐なものに感じさせてしまうのでやめてください、あれ。

敵兵士を艦長が助けてその動画がネットで拡散、それを世界中の人間が釘付けになって見ていて、さも「世界は一つになれますよ感」出して〆ようとするのも正直違和感しかなかったです。そんな単純な作品じゃないやろと。

国連介入による両者痛み分けというのは、落とし処として良かったと思いますが。

ごちゃごちゃ訳の分からない文句を垂れてしまいましたが、全体的に面白かったです。

やっぱり俳優さんたちが凄いですし、洋上の戦闘は映画館で観る価値大いにあり。

気になったら、とりあえず映画館に行くのをおすすめします。


最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。