じゃこびの町

住所不定無職低収入

【感想】佐藤健太郎さんの漫画『魔法少女・オブ・ジ・エンド』読んだけどアチアチな話でワロタ

佐藤健太郎さんの漫画『魔法少女・オブ・ジ・エンド』(2012~2017)を読みました。

思いの外おもしろくてワロタ。

よっぽど1巻で切ろうかと思ってたんですが、最後まで読んでよかったです。普通に感動。

あらすじ

平凡な毎日に退屈する高校1年生、児上貴衣。

いつものように代わり映えしない学校生活を送る児上だったが、突如謎の魔法少女が教室に襲来。魔法の力でクラスメイトを皆殺しにする。

生き残った幼なじみ 福本つくねと一緒に未曾有の魔法(マジカル)パニックを生き残ろうとするが───。

piccoma.com


よくあるパニックものかと思いきや…

怪獣、ゾンビ、動物、金魚、ロボット、着ぐるみ等々。
平和な日常に突然現れた謎の敵に、人間がグロテスクな描写とともに殺されまくる、いわゆるパニック・ホラー系の漫画が昨今は無限にあふれています。

この手の作品は襲ってくる相手が変わるだけで、同じようなストーリー展開がほとんど。グロい死に方でバンバン人が殺されていく緊張感だけが見どころで~みたいな偏見が正直ぼくの中にあって、『魔法少女・オブ・ジ・エンド』もその類の漫画だと序盤は思っていました。

パニックものはもう食傷気味だし、「またの機会に読みますか~」と途中で挫折。2巻で切り上げるつもりでいたんですが、クロノス・マジカルに10年前に飛ばされる辺りから風向きが変わってきて。
ちょっと先が気になりはじめてきたんで、暫く読み進めていくと、ま~あどんどん面白くなってワロタ。ページ捲る手が止まらん。


現在、過去、未来、並行世界。

惨劇が誰によって、何のために引き起こされたのか。真相を探るために時空を飛び越え、世界を救うために異なる時代のキャラクターたちが奔走して…と気づけばどんどん壮大な話になってて、悔しいけどワクワクしちゃいまいました。世界観広げるのが上手いです。

エログロパニックに留まらず、サスペンス、SF、ファンタジーをはじめ様々な要素が盛り込まれた群像劇に仕上がっていて、すごい。普通に熱い少年漫画。

アチアチな能力バトル

魔法少女という名を冠したタイトルだけあって、多種多様な魔法、異能力が出てくるのもこの漫画の魅力。読者に募集した魔法少女がちょこちょこ出てくるのがウケます。

時々何が起こってるのか分からない描写も出てくるんですが、ぶっ壊される街並みを見てるとなんか凄いバトルが繰り広げられてるんだなというのはよく伝わってきます。

序盤に殺戮の限りを尽くしてた魔法少女が、後々仲間になる展開もかなり燃えます。

f:id:jacobmacfi:20200324183926j:plain
ハナちゃんが見た目も中身も一番かっこいいんだよな。

season3に入って、ラスボス*1の正体、弱点をつかんだ主人公たちが過去に戻り魔法(マジカル)パニックを阻止する展開がまあ熱い。熱すぎて完全に火傷した。

まさに「強くてNEW GAME」といった感じで、初期は逃げ回ることしかできなかった魔法少女をボコボコにしていくのは爽快。虐殺されるはずだった仲間たちを、過去に戻り次々救い出す流れは四肢が吹き飛ぶほどのカタルシスを感じます。

混FUSIONが1回限りの死に設定かと思いきや、芥川とハナちゃんというアチアチな組み合わせで最後に大活躍したのもよかった。


近年まれに見るハッピーエンド

作中で散々ハッピーエンドを迎えることについて言及しているだけあって、気持ちのいい最終話でこの漫画を締めくくっていてガチの笑顔になれました。

こんだけガンガン人が死んでいく漫画で、何十人いる登場人物の9割9分9厘が幸せになるような作品も中々ないです。終焉黙示録(オブ・ジ・エンド・カタストロフ)とかいうチート設定が序盤からちらついてたので、どう転んでも作者は大団円を迎えられる自信があったんでしょうが。

こういう「戦いの数年後に仲間で集まって近況報告する」系のラストが好きすぎる。ハッピーエンドのあとも物語は続くんだよな。

作中の記憶を全員ちゃんと持ってるというのもポイント高いです。

風呂敷を広げに広げて、それをちゃんと畳んだのは素直に脱帽。

様々な時間軸や世界線を行ったり来たりで複雑なストーリーになりながらも、整合性とりながら綺麗にまとめて終わらせたのは本当にすごいと思います。

序盤は血生臭くてむせ返るようなマンガですが、気持ちのいい読後感が得られるラストになっているのでオススメ。

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

*1:ラスボスではない